ふしぎな流れ星

エルジェ作 川口 恵子訳

 今回ご紹介します絵本は、タンタンという青少年(年齢不詳)が主人公です。タンタンは、新聞記者です。 事件を追って世界中を駆け回っています。この『ふしぎな流れ星』では、北極海に落下した巨大な隕石の採集に出発します。 しかし、隕石に含まれる未知の金属を狙って、悪徳銀行家が行く手を阻みます。 タンタンの名推理と、ハドック船長(シリーズの名脇役)の絶妙なる航海術をもって、間一髪で、隕石に辿り着きます。
 実は、タンタンシリーズは、コマ割り、つまり漫画絵本です。 そのため、翻訳された当初は、図書館に買い上げてもらえないということもありました。 でも、実際に読んでみて、絵が美しいこと、土地や時代背景をきちんと調べていること、 何より、キャラクターが魅力的であることなどから、図書館にもどんどん入るようになりました。現在、17冊出ています。
 私は、たくさんの絵本を子どもたちに読んできましたが、さすがにタンタンは無理だと思って、自分で読み出すのを待っていました。 しかし、それは間違いでした。三女は、なんと、字も読めないうちからタンタンのファンになってしまったのです。 それは、映画好きな長女が、声色をいろいろと変えて抑揚たっぷりに読んでくれたからです。 読み疲れた姉は、ある日ビデオを用意してきました。 しかし、妹は「お姉ちゃんに読んでもらう方がずっとおもしろい」とのことで、二度と見ようとはしませんでした。 お姉ちゃん、ご苦労様です。

(杉原 由美子 00/3/27)

ふしぎな流れ星 表紙

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